私たちは朝どうするかで、その日の調子が決まりますよね?
その日何を食べるかも決まります。朝の習慣によって、その日の昼食はたくさん食べるか、軽く済ますか、カロリーをすべて消費するか、念のためエネルギーを残しておくか決まります。
このページでは、さらに体重が増加してしまう原因となる習慣と体の不調との関わりについて科学的に証明されていることを書いていきます。
01 朝食をあまり食べない
その日のいつ食べるか、何を食べるかより、非常に重要です。Lアビブ大学の研究者によると、多く朝食を食べ、夕食は軽めに済ますという方法がとても効果的であると証明されています。
皆さん驚くかもしれませんが、この食事方法は頻繁に軽食を取るという良く知られている方法より、体重を減少させる効果があります。
さらに高カロリーの朝食を取ることが糖尿病の人にとっては、良いのです。
そうすることで、インスリンの必要性が低くなることにつながります。
この研究では、平均69歳の男性18人と、女性11人を対象としました。全員が、肥満と2型糖尿病を患っています。そして被験者を2つのグループに分けました。
最初のグループは朝食ダイエットに取り組み、1日3食取りました。しっかりとした朝食と適度な昼食、軽めの夕食です。
もう1つのグループは1日6食ダイエットに取り組みました。
昔から痩せるためと、糖尿病に良いとされている方法です。
1日6食の軽食と、間食3回という食事法です。
3か月後朝食ダイエットに取り組んだ被験者全員が平均5kg痩せることができました。一方で1日6食のダイエットに取り組んだグループは約1.5kg体重が増加したのです。この原因は時間帯によって、それぞれ代謝の速さが違うということが考えられます。代謝が早い朝に多くのカロリーを消費したほうが良いと言えるのです。
研究者が出した主な結論は、高カロリーな朝食を決して抜かないということです。
昼食については、適度な量で、夕食は軽めが効果的です。
02 日中歩かない
太陽の光はまさに脂肪を燃やします。少なくとも良くないとされている白色脂肪組織を燃やします。この脂肪はカロリーを蓄える性質があるため、良くないものとされています。
このカロリーをエネルギーを作るために消費することが理想です。
消費されない場合、この脂肪は蓄積され、肥満や糖尿病・心臓病などの深刻な病気に繋がるのです。
カナダのエドモントンにあるアルバータ大学の研究者は実験によって、蓄積した白色脂肪組織が、太陽の光を浴びることで小さくなることが証明されました。
太陽からの青色波長光が皮膚に浸透し、脂肪細胞に浸透します。その後、脂肪癖は小さくなり、細胞から放出されたのです。
別の言い方をすると、日光に良く浴びることで細胞が脂肪を蓄えなくなるということです。これは大大大発見であり、なぜ日光が少ない冬に人は太りやすいのか、一部説明がつくことになりました。ただ、日光に当たりすぎるのは良くないということを覚えておいてください。日焼け止めをお忘れなく!
03 朝起きてコップ1杯の水を飲まない
科学者によると成人の体内は55%~60%が水分です。 水分量がそれより低い人は健康に問題があるかもしれません。
興味深いことに、成人男性の体内の水分量は成人女性よりも多いのです。 また肥満気味の人は痩せ気味の人に比べ、体内の水分量が少ないこともわかっています。
朝起きてコップ1杯の水を飲むことは良いことです。起床後は長い間、体が水分を取っていなかったことで、体が乾いています。のどが渇いていなくても、体は水分が絶対必要です。
朝に何杯か水を飲むことで、体内に水分補給し、そうすることで消化が良くなります。さらに水分は代謝を上げ、太りにくくなることに繋がるのです。
またデトックス効果もあります。生産性についての本を出しているクリス・ベイリーは、ある実験を行いました。
朝起きて、コップ1杯の水を飲むことを習慣づけることにしたのです。起きてすぐに500mlもの水を飲むようにしました。その結果17%あった体脂肪率を10%まで減らすことに成功したのです。
04 運動しない
運動することでカロリーを消費し、代謝をあげるという利点は言うまでもありませんが、朝運動することで食欲を抑えることもできるのです。
2013年に、リティッシュ・ジャーナル・オブ・ニュートリションに掲載された、ノウサンブリア大学で行われた実験で驚くべきことが明らかになりました。
エマースティーブンス博士と博士課程の学生だったハビエル・コンザレス率いる研究チームは、朝食前に運動していた人は1日を通して食べる量が少ないことがわかりました。
朝運動しても、それを補うための余分なカロリーを摂取する必要性を感じなかったのです。要するに、運動によって目覚めるという効果が関係しているのかもしれません。
朝運動をしない人は食べることで、起床時のストレスを解消させようとしているのです。同じ研究で別の驚くべきことも判明しました。
研究チームは空腹時に運動すると、日中運動するより20%より効率的に体重を減少させることが出来ることを発見したのです。
05 デザートを昼食または夕食までとっておく
もし,スイーツや焼き菓子を食べずにいられない人は1日のはじめの方で食べてしまってください。この研究結果もテルアビブ大学が発表したものです。
朝マフィンを食べることでウェストにつく脂肪は夕食時に食べたときよりも少ないことがわかっています。さらに朝ケーキを食べることで、むしろ体重を減少させる効果があるのです。
先ほど紹介した、同大学での実験による被験者で、朝食に高炭水化物・高タンパク質の朝食を食べた人は、決められた食事をきちんととることがわかりました。
一歩で低炭水化物・低たんぱく質の朝食を食べた人は、甘いチョコレートの誘惑と戦うことにとても苦労したのです。
さらに、ケーキやチョコレート・ドーナツなどのお菓子も含め、朝食にたくさん食べた被験者は、空腹ホルモンである「グレリン」の分泌量が少なかったのです。
厳しい食事制限をすると、たいていお腹がすいている状態になりますよね。この場合グレリンの量が増え、代謝が下がってしまうのです。この状況を避けるには、バラエティーに富んだ朝食をとり、デザートを控えないでください。
06 朝、ニュースを見る
朝ニュースをチェックしたときに不安や苛立ちを感じると健康に悪影響を与え、体重増加につながることがあります。
慢性の睡眠不足である場合は特にそうです。長期的なストレスは幹細胞を脂肪細胞へと変えてしまうことが原因です。
これは2018年、学術誌「セル・メタボリズム」に発表された研究によって証明されました。カリフォルニアにあるスタンフォード医科大学院科学システム生物学の助教授であるマリー・テルエル率いるチームが研究しました。
ストレスを感じると、体内でホルモンが分泌され新しい環境に順応することができます。短期的なストレスであれば脂肪細胞が新しく作られることはありません。
長期的なストレスであれば体はカロリーを蓄えようとします。この場合、食べる量を減らそうとしてもストレスを感じている間は体重を減少させることが出来ないのです。
07 ペットの力を甘く見る
犬は朝のランニングに良いお供になり、猫がいるとストレッチやヨガがより楽しいものになりますよね。人とペットの運動に関する研究結果によると、ペットを飼っている人にとって、体重をコントロールすることは難しくないことがわかっています。
一人で運動する人より、ペットという相方がいる人の方が運動する機会を流しにくいのです。さらに、ペットと交流し可愛がることで、前向きな気持ちが生まれストレスを軽減することにつながります。
そうでなければ、ストレスを解消するためにマフィンやチョコレートクッキーなどに走ってしまう可能性が高いですよね。
いかがでしたか?7つの「痩せない原因」は当てはまりましたか?原因がわかれば痩せられるというわけではありませんが、とりあえず原因を作らない生活を過ごしてみませんか。もしかしたら、その生活が続くことで自然と痩せていくのかもしれません。