夏休み 春休み 長期休業のたびに課題として出されるのが”読書感想文”。
最近では、高校入試を終えた生徒さんに、高校入学までの国語の課題として読書感想文を書かせるところもあるようです。

読書感想文とひと言でいっても、読む本のページ数は人それぞれです。
活字が嫌いな人は、なるべく少ないページの本を選びたいと思います。
読書好きな人は、1冊読むことぐらいなんてことないのかもしれません。

しかし、前者であっても後者であっても、”感想文”は書くことになるので、ちょっと勝手が違います。
つまり、書くことに抵抗がある人はどちらにも存在するということです。

感想文を書くためのステップって?

こんな記事を見つけましたので紹介します。

————ここから引用————
引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150724-00010002-benesseks-life

【読書感想文の基本的な考え方】「感想」だけではなく「意見」を書こう
 読書感想文ですから「感想」を書くのは当然ですが、じつはそこに落とし穴があります。感想というと、「おもしろかった」「びっくりした」といった気持ちの表現になりますが、読書感想文では感想よりも「意見」を書くほうが大切なのです。

感想との違いとして、意見は「理由」を述べることが必須です。さらに「具体例」を添えることで説得力は高まります。単純化すると、読書感想文の基本的な要素は以下になります。

【意見】
私は、『○○○(書名)』を紹介したいと思いました。

【理由】
なぜならこの本を読んで、~~~と思ったからです。

【具体例】
たとえば、~~~の部分では~~~と強く感じました。自分なら、~~~だと思います。

このように感想を出発点とする意見を述べ、その根拠を示すことで、立派な読書感想文となるのです。【意見】【理由】【具体例】の3点セットは、自分の意見を論理的に主張するための基本であり、読書感想文に限らず、文章全般を書くうえで欠かせない要素です。大学でレポートを書いたり、仕事で相手を説得したりと、大人になってからも役に立ちますので、繰り返し練習して必ず習得しておきたいところです。

これより、読書感想文を書くために必要な作業を5つのSTEPで紹介します。

【STEP1】本の情報を確認しよう
 最初に自分が向き合う本について確認しましょう。奥付を見て、「書名」「著作者名(訳者名・画家名)」「出版社名」「刊行年」などを調べます。書名には作者の伝えたいことが凝縮されていますし、作者について調べ、その本を書いた経緯などがわかると作品への思いが深まります。こうした情報を読書感想文の冒頭に書くと、文章の客観性が高まります。

【STEP2】できれば本は2回読もう
 本を読むうえで最も大切なのは、真っ白な気持ちで読み進め、心の動きを感じることです。最初は、読書感想文のことはあまり考えず、読むことに集中しましょう。そして2回目は、特におもしろかったり、驚いたり、感心したり……と、心が動いた箇所に書き込みをしながら読みます。本に直接書き込んでもいいですし、図書館で借りた本などの場合は付箋紙を使ってもいいでしょう。この書き込みが、後で感想を整理するための貴重な材料となります。

【STEP3】本のあらすじを整理しよう
 教師によっては、あらすじを書くことを禁止する場合があるようです。これは、あらすじに終始する読書感想文が多いことに対する苦肉の策でしょう。しかし、本来の読書感想文のねらいは、「その本を読んだことがない人に対しておもしろさを伝える」ことです。ある程度、あらすじが書かれていないと本の内容は伝わりませんから、私はあらすじを書くことを推奨しています。同じ本でも、子どもによってあらすじの内容は大きく異なります。着目するポイントには、既に子どもの感想が表れていると言えるでしょう。

あらすじの整理にはコツがあります。それは、「はじめ」「なか」「おわり」の3つにまとめることです。

「はじめ」……物語の舞台や登場人物の説明
「なか」……物語の中で起こるできごとの説明
「おわり」……できごとの結果として起こる反応の説明

このうち、最初に「はじめ」と「おわり」を書き、「なか」は最後に記入するのがポイントです。「はじめ」「おわり」を明確にすると、内容が多くなりがちな「なか」に書くべきことが絞りやすくなるからです。『シンデレラ』の物語を例にして説明しましょう。

「はじめ」……シンデレラは継母や姉たちにいじめられて、不幸な生活を送っていました。
「おわり」……シンデレラは王子に愛されて妃となり、幸せな生活を送るようになりました。

次に、「なか」を書きます。登場人物が「おわり」で変化するきっかけとなった大きなできごとに焦点を当ててください。

「なか」……あるとき、不思議な力に助けられ、城で開催された舞踏会に参加したシンデレラは、王子に見初められました。しかし、夜12時までに帰らねばならず、泣く泣く城を後にしましたが、帰り際に階段に靴の片方を落としたことで王子から見いだされました。

どのような物語でも、必ず「はじめ」「なか」「おわり」の3つに整理できることを覚えておいてください。また、あらすじを書くことで、文章を要約するという重要な力も育ちます。

【STEP4】感想を整理しよう
 次に、本を読んで感じたことや考えたことを振り返り、自分の言葉でまとめます。その際は、【STEP2】の書き込みを参考にしてください。この段階ではメモ書き程度でかまいませんが、ここで豊かな感想を引き出しておくことで読書感想文の内容が深まります。その本を通して、どのように感じたり考えたりしたか、以下の視点から振り返ってみましょう。保護者が質問して対話形式で引き出すのもおすすめの方法です。

(1) この本とどうやって出合いましたか。どうしてこの物語を選びましたか。

(2) 心に残ったところ、感動したところはどこですか。それはなぜですか。

(3) 「好きだな」と思う登場人物、または場面はありますか。どうしてそれを好きだと思いましたか。

(4) 「いやだな」と思う登場人物、または場面はありますか。どうしてそれをいやなのですか。

(5) 同じような経験やこの物語から思い出した経験はありますか。それはどんなものでしたか。

(6) この物語から思い出した他の本、ニュース、テレビ番組はありますか。それはどんなものでしたか。

(7) もしあなたが登場人物になったらどうしたと思いますか。なぜそうしますか。

(8) お父さんやお母さん、友達の意見はどんなものでしたか。

(9) 作者はどんな人ですか。このお話はいつ、どこで書かれましたか。またはいつ、どこで起こった事実や人物が書かれていますか。

(10) 作者が言いたかったことは何だと思いますか。その考えについてどう思いますか。

(11) この物語を読んで、新しく学んだことや気づいたこと、自分の考えが変化したところはありましたか。

(12) 「なぜ?」または「わからない」と感じた部分はありましたか。それはどんなものですか。

全ての項目を詳しく書く必要はありません。2つか3つの項目の内容だけでも原稿用紙は十分に埋まるはずです。

【STEP5】文章の構成を考えよう
 【STEP4】までの作業で、読書感想文に必要な素材は全て出揃いました。次に構成を検討します。まず、この読書感想文で最も伝えたいことを考えてください。それは、きっと本を選んだ理由と深く関係するものになるでしょう。

次に、それを伝えるために、【STEP4】で書き出した感想のうち、どれを使用するかを考えます。そして文章のつながりを意識しながら、次のように番号を書き出してください。関係のない話や内容の繰り返しは省きましょう。

(本の情報)⇒(あらすじ)⇒(5)⇒(2)⇒(10)⇒(12)

このように文章の構成を決めたら、いよいよ書き始めます。原稿用紙を埋めることだけが目的ではありませんが、本の情報とあらすじを記入したら、おそらく半分前後は埋まっているでしょう。その後に文章の流れがスムーズになるように感想を書いていきます。【STEP4】の質問では、意見に対する理由も聞いていますから、しっかりと書くようにしましょう。

5つのSTEPさえ押さえれば、「何をどのように書くか」に悩むことはないはずです。「本の感想を誰かに話す」というつもりで、リラックスして楽しく書くようにしましょう。

————ここまで—————-

いかがでしたか?

5つのステップと考えてもいいですし、5つの部屋と考えてもいいですね。
各ステップごとに、何をまとめていけばいいのか、どんなことが書ければいいのかがわかれば、短い文章を積み重ねることで、各ステップの文章はボリュームが出てくるのではないでしょうか。
もしかしたら、原稿用紙2枚までのはずが、3枚、4枚になってしまうなんてことも起こりうる話です。